2x4四国支部

学生向け枠組壁工法建方実習を行いました(徳島県立科学技術高等学校)[動画あり]

2016-11-7 月曜日

四国支部では、2016年9月6日・7日・8日の3日間にわたって、徳島県立徳島科学技術高等学校(徳島県徳島市)の学生向けにツーバイフォー工法建方実習を行いました。
連日テレビ局のカメラが密着するなど大注目の実習となりました。

要項

学生向け枠組壁工法建方実習(徳島県立科学技術高等学校)1

建築コース2年生生徒22名で2班に分かれ、4.96㎡(3畳)の平屋を2棟建てた。
屋根は切妻とし、勾配は3寸とする。
初日の午前中は教室で事前に講習を受けて、枠組壁工法の特徴や構造について知ってもらう事と、翌日から始まる実習の段取りについて話し合った。
安全対策に関しては特に徹底した。そしてこの日の午後に仮設足場の設置を行った。材料搬入は実習当日の朝に行った。

2日目と3日目で建方と学校側の希望で、鋼製建具取付け、外部防水シート張り、胴縁取付けまでを講師の指導の下、学生主体で施工した。使用した電動工具は丸鋸とスライド丸鋸のみで、安全のため釘は全て手打ちとした。
講師は初日の講習会は2名、2日目、3日目の実習には大工2名と3日目午後からは防水工事の講師2名が加わり、各棟それぞれに配属して指導して頂いた。材料のプレカット加工の度合いは、制限された時間内に完成させないといけないので、事前に講師と打合せをして決定した。最終日の翌日に、2棟共、屋根、壁の仕上げ材を施し、その翌日に足場を解体し、予定通り全工程が完結した。 完成した建物は、学校で展示することも兼ね、倉庫やクラブ活動の部室など、色々な用途で使って頂いている。

成果

学生向け枠組壁工法建方実習(徳島県立科学技術高等学校)2

実習後の生徒達や学校側からの反応は予想をはるかに上回る高評価であった。他の学年の生徒からは、なぜ自分達もやらせてくれないのかと学校に抗議があったほどで、学校側からは来年もまた開催して欲しいと要望されている。実習を受けた生徒からは、「もう少し大きな建物で、2階の床組みもやってみたかった」「もっと自分達の力で時間をかけてやりたかった」など、 前向きな意見が多かった。ただし、職人不足の解決策になるかどうかは、職人志望の生徒が少なく、これに関する課題は残った。

学生向け枠組壁工法建方実習(徳島県立科学技術高等学校)2

今回の実習にあたって

年々、建築職人の不足が深刻化しており、ツーバイフォー建築協会四国支部でも近年は毎年この問題を重点課題としてきましたが、これといった手を打てずにいました。

そこにツーバイフォー建築協会本部からの情報で、昨年、東洋大学において学生を対象とした建方講習会が開催され、とても盛況であったと聞き、当支部も地元の学校と連携しながら、早期から学生に枠組壁工法に興味を持ってもらうことにより、当業界への橋渡しの手助けとなり、支部 会員会社への就職の斡旋や、職人への門を叩くきっかけに繋がるのではないかと考えました。

また、今回お声掛けさせて頂いた学校側も今まで本物の職人と生徒が、授業で一緒に作業する事などなかったので、生徒と学校が実際の現場を体験できるとても貴重な経験になると捉えて、この実習が授業のカリキュラムとして取り組まれることになりました。初回の今年は事務局が所在する徳島で開催されました。

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