インフルエンザにかかりにくい木造校舎
木材の調湿機能で湿度が安定した木造校舎は、鉄筋コンクリート造(RC造)校舎より、風邪やインフルエンザにかかりにくいことが知られています。
実際の調査結果でも、木造校舎はインフルエンザによる学級閉鎖率が低く、調湿された環境の効果が発揮されていると考えられます。
冬になると、高湿度ではカビが発生し、低湿度ではウイルスが活発になりますが、細菌・ウイルス感染による喘息(気管支炎喘息)の抑制効果についても、木材の調湿機能による効果が期待できます。
出典:『最新データによる木材木造住宅のQ&A』 | (ISBN978-4-9906025-0-5)木構造振興(株)発行
「学校施設における木材利用は、子供たちのストレスを緩和させ、授業での集中力が増す効果がある」「木質の床は、結露せず転んで怪我をする子供が少ない。足にかかる負担も少ない」ことも判明しています。
出典:『こうやって作る木の学校』5ページ | 文部科学省・林野庁、平成22年5月発行
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会員会報誌「ツーバイフォー」のVol.193 春号からの転載記事です。(2012年8月1日掲載)