木は呼吸している | 調湿作用
木は製材して住宅に使われても「生きている」といわれています。
それは木材が常に「呼吸」しているからです。
木は湿度の高いときに湿気を吸収し、乾燥してくると逆に湿気を放出します。
こうした調湿する機能を「呼吸している」というわけですが、木の主成分であるセルロースの中に水分子を引き寄せる水酸基という部分があり、この水酸基が水分を吸ったり吐いたりしています。
10cm角で3m位の木材1本分の水分を呼吸するといいますから、大変な自然調湿能力といえます。
内装建材に木材をたくさん使用すると、室内の湿度の変動が少なくなり快適に過ごすことができます。
最近では省エネ志向、健康志向の高まりから、過度に機械に頼らず自然エアコンを見直していこうという生活スタイルが見直されており、様々な自然エネルギーと一体になって暮らしていく環境共生型のパッシブな住まいのアイデアがたくさん出てきています。