2x4四国支部

明日香村キトラ古墳の保護屋根にはOSBが使われています

奈良県明日香村のキトラ古墳の保護覆屋の屋根構造と断熱材に、ツーバイフォー住宅でも使用されている木製耐力面材OSBが採用されています。優れた断熱性があるうえ、正確でスピーディーな施工ができることが評価された結果です。

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1979年に存在が確認された奈良県明日香村のキトラ古墳は、石室の見事な壁画がそのまま残っていたことで大変話題になりました。

その天井には天文図、壁面には古代中国の方位の守護神獣四神、青竜・白虎・玄武・朱雀が描かれていました。天文図は東アジア最古の現存例であり、壁画の四神すべてが現存している例は国内初で、歴史的・学術的価値は極めて高く評価されています。

しかし壁画の損傷が著しく、はく落の危険性が高いことが指摘され、保護覆屋の装置が決定されました。壁画の劣化を防ぐためには、温度16℃前後、湿度は100%の温室環境や雑菌による変質を抑える工夫が求められます。

この保護覆屋の屋根構造と断熱材に、ツーバイフォー住宅で使用されている木製OSBに白羽の矢が立ちました。優れた断熱性と正確でスピーディーな施工のできる品質が評価された結果です。

ちなみに、各地の様々な遺跡で発掘される出土品のうち、鉄製の剣などは錆びてボロボロになっているものがほとんどですが、木製のものは原型を保っているものが多く、そこに書かれている文字も読み取れるほどで、太古の暮らしや文化を現在にまで伝えてくれます。

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